即興小説ログ「ガラスの十代」※お題:頭の中の殺人犯

 鼓動と同じ速さで伝わる鈍痛にはいつまで経っても慣れやしない。そいつはドクドクと遠慮なく眼窩の奥を打ち鳴らして容赦なく思考を停止させる。窓の表面に伝う雨垂れが水の膜を作って息が苦しい。雨の日はいつもこうだ、嫌になる。  雨なんて昔から好きではなかった。濡れると冷たいし傘は邪魔だし湿気で髪は爆発するし。好きなのは突き抜ける高い蒼い空とかいついつまでも流れてゆく雲とか、あるいは雨上がりの虹とかそういう…