即興小説ログ「紅と緑」※お題:緑のわずらい

 漸く鼻が麻痺して血の匂いを感じなくなった頃、次に周囲を包んだのは人の肉が焼ける匂いだった。  敵のアジトを跡形もなく消し去るという任務は、生け捕り対象も引き出すべき情報もなく、分類としては楽な方だ。  「二十三分。思ったより早く終わったねえ」  「どれくらいを想定してた」  「バレなければ十分、バレたら三十分というところかな」  いきなり火を放って敵が散り散りになると面倒だから、そんな理由でまず…