即興小説ログ「マイナーなカップル」
閉め切ったカーテンの向こうでは夜が始まっているようだった。日中のうだるような暑さはまだ継続中で、つけたばかりの冷房はまだ部屋を冷やしきらない。
「ちょっとクロ、待って」
「待たねえ」
「暑いよ」
鞄を置いた瞬間後ろから抱きしめた研磨の体温が熱くて暑さのことはどうでもよくなった。こめかみのあたりにキスを落とすと、機嫌悪そうに頭を振る。それでも腕の中で反転した研磨が俺の襟ぐりを掴むから、引か…